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こんなお悩みはありませんか?

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痛みや違和感が続く
 投げるたびに痛みが出ることがありますが、休むと症状が落ち着いたように感じるため投げ続けてしまうことがあります。軽い違和感でも無理をすると悪化しやすいため注意が必要です。

思うように投げられないと感じる
 球速が落ちる、コントロールが安定しないなどの変化が見られることがあります。しっかり腕を振ることができず、投球フォームが崩れてしまうこともあります。

休むべきか続けるべきかの判断に迷う
 少しの痛みであれば我慢して投げてしまうことがあり、どのタイミングで受診すべきか分からないと感じることがあります。

再発への不安がある
 一度痛みが落ち着いても再び症状が出るのではないかと不安になることがあります。痛みが怖く、思い切り投げられないと感じる方もいらっしゃいます。

将来への影響が心配
 高校・大学・プロを目指す上で継続できるのか不安になることがあります。また肩や肘に負担が蓄積することで、日常生活にも影響が出るのではないかと心配になることがあります。

野球肩・野球肘について知っておくべきこと

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・早期発見・早期対応が重要です
 「少し痛いけれど大丈夫」と思って続けてしまうと悪化する可能性があります。違和感や軽い痛みの段階でケアを行うことで、比較的短期間で軽減が期待できる場合があります。痛みが一週間以上続く場合は、病院や専門家に相談することがおすすめです。

・投げすぎやフォームの問題
 投球過多は肩や肘に大きな負担をかけやすく、一日百球以上の投球は故障につながる場合があります。無理のあるフォームで投球することも負担となりやすく、例えば投球時に肘が下がる、体幹がうまく使えないなどはリスク要因となります。

・成長期は特に注意が必要です
 十〜十五歳は骨や軟骨が未発達のため、無理をかけると損傷しやすい時期です。成長軟骨(骨端線)が傷つくと骨の変形や成長障害につながる恐れがあるため、注意が必要です。

症状の現れ方は?

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■ 野球肩の症状の現れ方

【初期症状(違和感・軽い痛み)】
 投球時に肩が重い、違和感がある。
 ストレッチをすると少し楽になるが、時間が経つとまた違和感が出る。

【中期症状(投球時の痛み・動かしづらい)】
 投げると鋭い痛みが出る(特にリリース時・フォロースルー時)。
 肩の可動域が狭くなり、腕が上がりにくい・後ろに引きにくい。

【末期症状(安静時も痛む・投げられない)】
 投げなくても痛みが続き、日常生活にも支障が出る。
 腕のしびれ、肩が抜けるような感覚が出る場合もある。

■ 野球肘の症状の現れ方

【初期症状(肘の違和感・軽い痛み)】
 投げた後に肘の内側・外側がズキズキする。
 曲げ伸ばしの際に引っ掛かるような違和感がある。

【中期症状(痛みが強くなる・可動域制限)】
 投球動作のたびに痛む(リリース・フォロースルーで強い)。
 肘が伸ばしきれず、痛みでロックしたようになる。

【末期症状(安静時も痛い・骨や軟骨の損傷)】
 動かさなくても痛みが続き、就寝中もズキズキする。
 骨の変形、関節がロックされ肘が戻らないケースもある。

その他の原因は?

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主な原因は投げすぎやフォームの問題ですが、それ以外にも要因があります。

■ 体の柔軟性不足
・肩や肘の可動域が狭いと負担が集中し、痛みに繋がることがある。
・特に肩甲骨、股関節、背中の柔軟性が低いと無理のあるフォームになりやすい。
・ストレッチ不足や成長期の急激な身長変化により、筋肉の柔軟性が追いつかないケースもある。

■ 体幹・下半身の筋力不足
・投球は全身の連動が重要で、腕だけで投げ続けると肩や肘に負担がかかりやすい。
・股関節や太ももの筋力が弱いと下半身が安定せず、上半身に余計な力が入る。

■ 投球後のケア不足
・クールダウンを怠ると疲労が蓄積しやすい。
・投球後にストレッチやアイシングを行わないと炎症が悪化する可能性がある。

■ メンタルの影響
・痛みを我慢して投げようとすると悪化しやすい。
・ケガの不安から力が抜けず、フォームが乱れることもある。

以上のような要因も、野球肩・野球肘の悪化に繋がる場合があります。

野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

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■ 肩の代表的な症状と障害

・腱板損傷
 肩のインナーマッスルが炎症を起こし、痛みや可動域の制限が出る。

・インピンジメント症候群
 肩関節内の腱や滑液包(関節のクッション)が骨と擦れ、炎症が起こる。

・肩関節唇損傷(SLAP損傷)
 肩の関節唇(軟骨組織)が損傷し、投球時に引っ掛かる感覚や痛みが出る。

■ 肘の代表的な症状と障害

・内側上顆炎
 肘の内側に付く筋肉が引っ張られて炎症が発生する。

・離断性骨軟骨炎
肘の関節軟骨の一部が剥がれ、痛みや可動域の制限につながる。

・尺骨神経障害
 投球動作により肘周囲の神経が圧迫され、しびれや痛みが出る。

当院の施術方法について

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・上半身ストレッチ
 腕・胸の筋肉に柔軟性を出すアプローチで、肩や肘の可動域を広げることが期待できます。

・肩甲骨はがし
 肩の動きに関わる肩甲骨を動かしやすくする施術で、肩甲骨まわりの筋肉を緩め、可動域の拡大が期待できます。

・鍼
 筋肉へ鍼を打つことで血行を促し、老廃物の排出・酸素や栄養が届きやすい状態に整えます。

・EMS
 適切な電気刺激を筋肉へ流し、疼痛の緩和や筋力の活性、動きやすさの向上が期待できます。

・姿勢矯正
 柔軟性低下の背景に骨格のずれがあるケースも多く、将来的なケガリスクにつながる可能性があります。姿勢を整えることで負担が軽減し、予防としても期待できます。

上記のメニューが野球肩・野球肘へのアプローチです。
症状や状態に合わせて、適切なメニューをご提案します。

軽減していく上でのポイント

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まとめると、野球肩・野球肘は投球動作の繰り返しが主な原因となっています。
投球数を調整したりフォームを見直すこと、普段からのトレーニングやストレッチを行うことは、発症を防ぎ負担を軽減するための大切なアプローチになります。

また、投球時に痛みが出る場合は無理を続けず、病院や専門家に相談し休息を取ることが重要です。
特に小学生・中学生は成長期のため、無理を重ねるとその後の成長や関節に影響する可能性があります。ケガを避けるためにも、こまめなチェック・負担管理が求められます。

プレーを長く楽しみたい方は、ケアやセルフメンテナンスがとても重要です。
現在の練習メニューやストレッチ習慣を一度見直してみるのも良いかもしれません。