ゴルフ肘
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片手で荷物を持ち上げた時、タオルを絞る時、ペットボトルの蓋を開ける時、パソコンのマウスやキーボードを使っている時など肘の曲げ伸ばしで痛みが出る。肘の内側に痛みが出ている時はゴルフ肘の可能性があります。ゴルフ肘は内側上顆炎ともいいます。手首や指を動かす筋肉は、肘から伸びて手や指先に繋がっています。つまり、指を曲げたり伸ばしたり、手首を動かす時に肘周りで盛り上がる筋肉や靭帯を痛めて炎症を起こしている状態になります。
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ゴルフ肘に対する当院の考え
ゴルフ肘は肘の内側(内側上顆)が痛くなる疾患のことです。テニス肘は認知が多いですがゴルフ肘はあまり知られていません。またゴルフをしている方に多いです。原因は3つ考えられます。1つ目は練習のしすぎ、オーバーユースによるものです。指や手首の筋肉や肘を曲げ伸ばしするための筋肉が多く使われます。これらの筋肉のまとまって1つの腱となり上腕骨内側上顆に付着しているためスイングの練習をすればするほど疲労が溜まって腱が炎症を起こしてしまいます。2つ目はスイングフォームの乱れです。ゴルフ肘はゴルフを始めたばかりの初心者や中級レベルの方に多く発症するのですがその理由はスイングフォームの乱れにあります。心当たりがある方は改善をしましょう。3つ目は加齢による衰えです。ゴルフ肘は骨に痛みや炎症があると思われがちですが、実際は骨に着いている腱のトラブルです。靭帯が骨同士を繋ぐ組織なのに対し腱は筋肉と骨を繋げています。筋肉と異なり腱は鍛えて丈夫にする事が出来ないため加齢とともに腱が衰えて発症しやすくなってしまいます。
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ゴルフ肘を放っておくとどうなるのか
スポーツ中の怪我や痛みなどを放置していると後遺症が残ってしまったり、痛めた部分を無意識にかばって他の部位を痛めてしまう可能性が高くなってしまいます。なるべく初期の段階で「RICE処置」を行いましょう。
ゴルフ肘を発症してから1週間ほど安静にしていても痛みが引かない時や、日常生活に支障をきたすほど痛みが続く場合は別の怪我を併発している可能性が考えられます。中には、神経痛を引き起こしていたり他の靭帯を同時に損傷していたというケースも意外と多く存在するため、肘の痛みが気になった時はなるべく早い段階で施術を始めましょう。 -
ゴルフ肘の改善方法
改善方法としてストレッチ、 物理療法、テーピングがあります。
ストレッチ法はゴルフ肘の原因となる前腕の筋肉「回内筋」や「手根屈筋」などをストレッチしましょう。ストレッチで肘の痛みが強くなる場合は手首を曲げないよう注意しましょう。物理療法としてハイボルト施術があります。炎症を鎮めて痛みを緩和させる効果がありますが同時に固くなった筋肉をほぐす作用も働くためより効率的にゴルフ肘を改善できます。テーピングではゴルフ肘を発症した後すぐに練習を休んだとしても肘関節には日常のちょっとした動作で負荷がかかるため治りが遅くなってしまう場合があります。その時に有効的なのがテーピングになります。筋肉や肘関節の動きを制限したり腕にかかる負担を軽減させる効果があるため痛みの緩和に繋がります。 -
ゴルフ肘の改善に効果的な当院の施術メニューは?
ゴルフ肘になった方に対しての施術法はいくつかありますのでご紹介していきます。
まず、痛みが強く出ている箇所やその周囲にはハイボルテージという電気をかけて炎症を抑えていきます。炎症を抑えても再度使いすぎたりすると再発する可能性もあるので肘周辺の他に肩周りにもハイボルテージをかけることで再発防止にもなります。
また、間接的アプローチだとインナーマッスルを鍛えることが出来る電気施術「楽トレ」もオススメです。インナーマッスルが弱まっていると体幹が固定されず姿勢不良になっていきます。姿勢が悪い状態でゴルフをすると肘に負担が掛かってしまうからです。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
ハイボルテージ施術の効果として炎症を抑える効果があるため痛みが出ている箇所やその周辺にハイボルテージをかけることにより炎症を抑え痛みを取り除くことが期待できます。
その他の効果としては筋肉を緩める効果もあるので肘が動かせやすくなったり、可動域の上昇にもつながります。
楽トレを行うことで得られる効果はインナーマッスルが付くという事です。腹筋を自分で行ってもアウターマッスルは鍛えられてもインナーマッスルを鍛えるのは難しいので楽トレをお腹にかけることによってインナーマッスルを鍛えることが出来ます。 -
改善するために必要な施術頻度は?
最後にゴルフ肘を改善するのに必要な施術頻度ですが、痛みが強く、炎症も出ている場合は間隔をなるべく空けずに施術を行うことが大事です。間隔が空いてしまうと痛みがまた出たりする可能性も高まるので早めの施術が大事になってきます。
楽トレをかけてインナーマッスルを鍛える場合頻度としては週に2~3日での施術をオススメします。1回楽トレをかけて効果が持続できる時間が72時間と言われているので週に2~3日で楽トレをかけてインナーマッスルを鍛えることが大事です。