悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

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運動後に膝に痛みが出る
走ったりジャンプした時に痛みが強くなる
膝を曲げたり立ち上がる時に痛みを感じる
休んでいると痛みが軽減する
急激な成長後に膝の痛みが発生する
鈍い痛みが続き、膝を動かすとズキズキする

オスグッドについて知っておくべきこと

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オスグッド病は、膝の前面、特に脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる部分に痛みを引き起こす症状です。この脛骨粗面は、太ももの前側にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が、すねの骨である脛骨に付着している箇所にあたります。

この症状が起こるしくみを簡単にご説明します。
太ももの筋肉である大腿四頭筋が繰り返し使われることにより、筋肉が付着している脛骨粗面に引っ張る力が加わります。その結果、この部位に炎症が生じるのです。特にスポーツや運動などによって同じ動作を繰り返すことで、脛骨粗面に継続的な負担がかかり、**小さな骨の変化(剥離や炎症)**が生じることもあります。これが、膝の痛みや腫れの主な原因となります。

さらに、オスグッド病は成長期の影響も大きく関係しています。成長の過程では、骨が急速に伸びる一方で、筋肉や腱がその成長に追いつかないことがあります。このアンバランスな状態により、筋肉の引っ張る力が脛骨粗面に強くかかり、結果として炎症が起こり、痛みが発生するのです。

症状の現れ方は?

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膝の前面の痛み
膝の前側、特に膝下の脛骨粗面と呼ばれる部分に痛みが集中します。ジャンプや走る動作など、膝に負担がかかる運動を行うと痛みが強まることがあります。また、膝を曲げたり伸ばしたりする際にも痛みを感じることがあります。

膝の腫れ
症状が進行すると、膝下の部分が腫れることがあります。これは炎症が起きているためで、患部を押した際に強い痛みを感じることがあります。

膝の可動域の制限
痛みが強くなると、膝を動かす際に違和感や抵抗を感じることがあります。膝の可動域が狭くなり、日常の動作にも支障が出る場合があります。

運動時の痛み
ジャンプ、走る、急な方向転換など、膝に強い負荷がかかる動作によって、症状が悪化することがよく見られます。特に、サッカーやバスケットボールなど、脚を頻繁に使うスポーツでは痛みが増しやすくなります。

休息後の一時的な軽減
激しい運動後に休息を取ることで一時的に痛みが軽減することがありますが、再び運動を始めると痛みが再発することが多く見られます。

圧痛の出現
脛骨粗面の付近を押すと痛みを感じる「圧痛」があります。これは、オスグッド病における代表的な症状のひとつです。

筋肉の緊張と硬直
膝周りの筋肉が硬くなることもあり、特に**大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)**が緊張しやすくなります。この筋肉の柔軟性が低下すると、膝への負担が大きくなり、痛みが長引く傾向があります。

その他の原因は?

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筋肉の柔軟性不足
 太ももの前面にある大腿四頭筋やふくらはぎの筋肉が硬くなると、膝への負担が大きくなり、オスグッド病の発症リスクが高まります。筋肉の柔軟性が不足すると、筋肉が膝の骨を強く引っ張り、炎症が起こりやすくなります。

不適切なフォームや動作
 ジャンプや着地時に膝が内側に入るようなフォーム、または膝に無理な負担がかかる動作を繰り返すことは、膝への過度なストレスにつながり、オスグッド病を引き起こす原因になることがあります。

靴やサポートの不足
 適切でないシューズを使用していると、膝への衝撃が大きくなります。特にクッション性や安定性に欠ける靴は、膝関節に負担をかけてしまい、痛みを引き起こすことがあります。

体重の増加
 急激な体重増加により、膝にかかる圧力が増すと、筋肉や腱がその負荷に耐えきれず、オスグッド病を発症することがあります。日頃の体重管理も重要な予防策です。

遺伝的な影響
 家族にオスグッド病を経験した方がいる場合、その影響で同じような症状が出やすくなることがあります。骨や筋肉の発達の仕方には個人差があり、遺伝的要因も関係していると考えられます。

成長期特有のバランスの乱れ
 成長期には骨の成長が早く進む一方で、筋肉や腱の発達が追いつかないことがあります。このアンバランスが膝への過剰な引っ張りを引き起こし、痛みの原因となることがあります。

オスグッドを放置するとどうなる?

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痛みの悪化と慢性化
 炎症が起きている状態で無理に運動を続けてしまうと、痛みが増し、やがて慢性的な膝痛に繋がることがあります。悪化すると、日常生活にまで支障が出る恐れもあります。

炎症の長期化
 初期のうちに安静を取らないと、膝周辺の炎症が長引き、治癒までに時間がかかるようになります。慢性化した炎症は、筋肉や腱の機能にも悪影響を及ぼす可能性があります。

成長板へのダメージ
 成長期に無理をすると、脛骨の成長板が過度に引っ張られ、骨の変形や発育不全につながる可能性があります。まれに骨が裂けるような深刻な状態に陥ることも。

膝周りの筋力低下
 痛みをかばって運動量が減ると、大腿四頭筋など膝を支える筋肉の筋力が落ちてしまいます。その結果、膝の安定性が低下し、ケガをしやすくなるリスクもあります。

スポーツパフォーマンスの低下
 オスグッド病が原因で痛みを感じながらのプレーは、集中力や動作の質の低下に繋がります。無理な運動再開はパフォーマンスを落とすだけでなく、他の部位のケガの原因にもなります。

将来的な膝痛への移行
 成長が終わっても、適切な治療を受けなかった場合、成人後も膝に痛みが残ることがあります。長期にわたる不調や、膝にかかる慢性的なストレスに悩まされるケースもあります。

当院の施術方法について

当院でのオスグッド病に対する主な治療法
指圧療法で筋肉の緊張を緩和
 大腿四頭筋やその周辺の筋肉を丁寧にほぐし、痛みの軽減と再発防止を目指します。筋肉の柔軟性を取り戻すことが、症状改善の第一歩です。

アイシングで炎症を抑える
 痛みや腫れが強い場合は、1回15~20分程度を目安に、タオルで包んだ氷やアイスパックで冷却します。これにより、炎症を抑え痛みの緩和に繋がります。

圧迫と高位保持で腫れを抑制
 サポーターや弾性包帯で膝を圧迫し、さらに膝を心臓より高い位置に保つことで血流を促進し、腫れの軽減を図ります。

ストレッチと筋力トレーニング
 痛みが落ち着いたら、大腿四頭筋やハムストリングなどの柔軟性を高めるストレッチと、膝を支える筋肉のトレーニングを行います。これにより膝への負担を減らし、再発防止に繋げます。

テーピング・サポーターで膝をサポート
 運動時や日常動作での膝の安定性を高めるため、テーピングや専用サポーターの使用を推奨しています。負担を軽減しながら活動の幅を広げられます。

症状に合わせた段階的なケア
 痛みの強さや進行具合を見ながら、一人ひとりに合ったケアを行います。無理なく回復を促し、安心してスポーツや学校生活に戻れるようサポートします。

改善していく上でのポイント

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オスグッド病を改善するための6つのポイント
膝を安静に保つことが最優先
 痛みが強い時は無理をせず、運動や日常動作を控えて膝を休ませましょう。安静が回復への第一歩です。

無理のない運動制限
 症状が改善しても、いきなりスポーツを再開せず、徐々に負荷を上げるようにしましょう。再発防止のためにも、段階的な復帰が大切です。

アイシングと圧迫で炎症をケア
 運動後や痛みが強いときは、膝を冷やす・軽く圧迫することで炎症を抑え、痛みの緩和に繋がります。

ストレッチと筋力トレーニング
 特に大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチと、膝周りの筋力強化が予防と回復に効果的です。

サポーターやフォームの見直し
 膝への負担を軽減するため、オスグッド専用サポーターの使用や、正しい運動フォームの指導を取り入れましょう。

悪化する前に医師へ相談を
 痛みが続いたり悪化する場合は、自己判断せず早めに専門医や施術者に相談を。早期対応が回復を早めます。